2025年、私たちは業務改善とDXに本気で向き合ってきました。
受注処理、FAXのデジタル化、CSV変換、出荷連絡、配送追跡。
一つひとつは決して特殊な業務ではありませんが、日々の業務は確実に複雑化していました。
多くの作業は自動化され、数字上の作業時間も減っています。
それでも、現場は正直なところ――まだまだ疲れています。
この違和感こそが、今回の記事の出発点です。
「忙しさ」の正体に感じた違和感
当初は、私たちもよくある企業の悩みだと思っていました。
- 人が足りない
- 時間が足りない
- 効率化が足りない
しかし、業務を一つずつ洗い出し、実際の作業内容や時間を確認していくと、ある違和感が残りました。
「そこまで時間はかかっていないのに、常に頭が疲れている」
作業量そのものが原因ではありませんでした。
問題は「判断が分断されている」こと
日々の業務には、無数の小さな判断が含まれています。
- この注文は急ぎか
- 過去に同じケースはあったか
- 例外対応が必要か
- どこまで自動化に任せていいか
これらの判断材料は、
メール、スプレッドシート、システム画面、過去の履歴、そして担当者の記憶――
あちこちに分散していました。
仕事が大変なのではなく、
「判断材料を探し続けること」そのものが、疲労の原因だったのです。
自動化しても、頭が楽にならなかった理由
2025年、私たちは多くの単純作業を自動化しました。
作業時間は確実に減りました。
それでも、判断する側の負担は大きく変わりませんでした。
なぜなら、
自動化された点と点を、最後に繋げて考えるのは常に人間だったからです。
- このデータは本当に正しいか
- 今、全体で何が起きているか
- どこに注意すべきか
結局、人が全体を見渡して神経を使う必要がありました。
「全体を見渡す場所」が存在しなかった
社内には複数の仕組みがあり、データも正しく蓄積されています。
それなのに、
- 今、何を優先すべきか
- どこに注意を向けるべきか
を、一度に俯瞰できる場所がありませんでした。
このとき初めて、私たちは気づきました。
自動化を増やすだけでは足りない。
判断を支えるための“視点”が必要なのではないか。
私たちが目指したのは「判断を楽にする仕組み」
誤解してほしくないのは、
「人の代わりに勝手に判断する仕組み」を作ろうとしているわけではないという点です。
また、新たなERPや大規模システムを構築することが目的でもありません。
私たちが求めたのは、あくまで次のような判断支援です。
- 過去の判断や対応履歴を、すぐに確認できる
- 見落としそうな点を、先に気づかせてくれる
- 今の状況を、一つの視点で俯瞰できる
最終的な判断と責任は、必ず人が持つ。
この前提は、これからも変わりません。
2026年は「作る年」ではなく「育てる年」
この「判断を支える仕組み」に、完成形はまだありません。
むしろ、これまでの試行錯誤で分かったのは、
これは一気に完成させるものではなく、
少しずつ試し、失敗し、育てていくものだ
ということでした。
2026年は、この仕組みと向き合いながら、
- うまくいったこと
- うまくいかなかったこと
- 現場が本当に楽になったかどうか
を正直に振り返り、改善を重ねていく一年にしたいと考えています。
完璧なDXではありません。
現場は、今も発展途上です!


